Blueberry

庭のブルーベリーが今年も咲いた。
花の印象は、子供の浴衣の帯みたい。
枝に遠慮がちにふんわり付いていた。
そして今それらの花弁がポトリ、またポトリと落ちているところ。
残ったものはお祭りの後の子供のようにポツリとさみしそう。

花の根元だったところがプックラ膨らんでいる。
ほんのりブルーベリー色になりそうな、色の素が感じられる。

お抹茶に添えられる和菓子のような、優しいグラデーションに和む。
白、緑、紅、紫。
明日はまた違う様子になるのだろう。

脱線するが、
同じ色合いでも、打撲の色は痛々しい。
こちらも刻々と変化する。

この時期の変化が楽しいブルーベリー。
実が熟す頃には、楽しげな声を上げて鳥が遊びに来る。
その頃には もう初夏だ。

花言葉:実りのある人生 知性
確かにすごく実る。
別名:沼酢木(ヌマスノキ)
確かにすっっっっぱーい。

これからの季節は、苦さからすっぱさ、そして甘さへの季節。

登茂子