夜に遊ぶといっても大人の夜遊びではなく、遊んでいたら夜になってしまったという夜遊び。
電気つけてー、と昔なら言ったり言われたりした時間を過ぎてもなお、外で遊んでいるとこうなる。疲れた足を投げ出して、見上げてしまうこの景色。
このあたりの昭和はどんな風景だったのかな。せめて自分が生まれてから今までの浅い歴史を重ねる。その前を想像しながらでは、とても夜のここを遊ぶ気になどならなくなる。
横浜の「みなとみらい」。
ちょっと前まではこの季節、空き地にススキが綺麗に立っていた。
今はもう予想通り開発が進んでビルが建っている。
観覧車。
海風を受け、時を光で放ちながら、大きくとゆっくりと回っている。
乗るより見る方が断然好きだ。
揺れる帆を見ながら渡る船旅のように、街ごと沖に出ているような気持ちになる。
登茂子