迎春

いいことがたくさん、ある!幸せな年の始まりだ!素晴らしい人生をまさに今生きている。最高だなあ。そして感謝です!

校生だった頃、船の中で楽器を演奏したことがある。それはフェリーの中でライブをするという営業だった。私はもう17歳のころからプロとして活動していたのだ。

細かいことはもうあまり覚えていないのだけれど、とにかく揺れながらキーボードを弾くというのは簡単なことではなかったような記憶がある。多く揺れれば鍵盤は手から離れミスタッチは避けられない。けれど、揺れなくてもたくさんミスタッチしていたし、最初から怪しい演奏なのだから、そんなに神経質になることもなかっただろう。

際のところ当時の演奏をカセットテープで聞き返してみると、本当に勢いだけで演奏しているのがわかる。はずかしい!極端なビブラートのようにうねうねっとした音色で、裏メロディーを堂々と高音量で弾いている。それこそ船酔いしそう。完全にサイドギターの味のある音をかき消しているじゃん。これじゃ、他のメンバーに嫌われるわな…と反省。

でもそんな深~い音楽的なこと教えてもらってなかったし、(いや、言われてもちゃんと受け取れていなかっただけかもしれないが)自分たちで音を作り、少ない機材で試行錯誤していたのだから仕方ない。いま反省する。自分の役割を知る。抑えることは逃げや我慢とは違う。全体の中で自分の抑えが美しく作用するのだということを意識する。と、そんなことを今更過去の思い出から学ぶ。

を少し元に戻す。まあ、演奏はそのような感じだった。だが、心の中は「聞いてくださるお客様を必ず幸せにしてみます」的な自信がみなぎっていた。楽器を持った3流アイドルという目で見られても、演奏を聞いてもらえれば必ずわかってもらえる、盛り上がってもらえる!実際は、耳を押さえながら最前列で座っている子供達、酔っ払ってる方、途中で席を立つ人、喜んで手を振ってくれる人、とまあ色々だった。だが、本当にこのイラストのネコたちように清々しい面持ちで本番に臨んでいたと思う。(清々しく描けていることにしてね)

新年のおめでたい絵と幸せのことば…のつもりだったのに少し脱線。

おてもと帖2018はこんな感じで、はじまるよ。